●愛の解説● <アニメーション> スマートなスーツに帽子が似合うおかっぱ頭の青年。ミニワンピースにおっぱいが印象的で、いつも青年の傍によりそう少女。これが、ペイネの"恋人たち"です。 フランスの世界的イラストレーター、レイモン・ペイネの愛の世界を彼自ら4年の歳月をかけて1974年、初めてアニメ化した作品が「ペイネ・愛の世界旅行」です。リバイバル公開の熱いリクエストに応え、この伝説的傑作アニメーションが愛の翼をつけて戻ってきました。 <テーマ> 「ペイネ・愛の世界旅行」のオープニングシーンは作品全体を表現する意味においてきわめて象徴的です。 人間の平和な生活を驚かす、戦争や暴力。そのような悪のはびこる現代で、若い恋人たちが心の底から、安息できる「愛の世界」はあるのでしょうか・・・。 それがこの作品の大きなモチーフであり、テーマであるといえるでしょう。 紹介される世界の国々は、もっともティピカルな人物や風景によって表現されていて、しかも軽い風刺や皮肉も忘れていません。特に弱き者、圧迫されているものへの限りないやさしい愛に満ちた眼差しは、幻想的な作品である以上に、強いペイネのメッセージを感じとることができます。 |
<第一幕> |
<第二幕> |